2021.4.14

VPNが遅い!繋がらない!原因と対策をテレワーク導入前にチェック


新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワーク環境としてVPNを利用する企業が増えています。ただし一方で「VPN接続が遅い」「VPNが繋がらない」という課題を抱えている企業も多いようです。

VPNは仕組み上、通信速度が遅くなってしまうことがあり、その大きな要因の一つは、VPNサーバーに対する過負荷です。また、その他にもいくつかの要因が考えられます。

本記事ではVPNの通信速度が遅い理由や繋がらない原因、その対策方法について解説していきます。

VPNの通信速度が遅い・繋がらない原因

VPNが遅い・繋がらない原因は、大きく次に挙げる4つが考えられます。

VPNサーバーに負荷がかかり過ぎている

VPNはデータの送信者と受信者の間に仮想のトンネルを作り、そのトンネルを通して通信する技術です。なお、やりとりするデータはVPNサーバーによって複雑に暗号化されることで、他者からの盗聴などから守られています(VPNの仕組みについて詳しくはこちら)。この暗号化のレベルが高くなるほどサーバーへの負荷は大きくなり、通信速度が低下します。

一つひとつのリモート操作を毎回暗号化したデータの送受信でやり取りする仕組みで、暗号化処理が複雑になるほどVPNサーバーに対する負荷が高くなります。その結果、ネットワーク回線の帯域を圧迫し、利用者一人あたりが利用できる帯域が減って通信速度が遅くなります。

さらに同じVPNサーバーに接続するユーザーが多くなると、VPNサーバーへの接続の許容量をーバーし、通信速度が遅い・繋がらないという問題が起こりやすくなります。

VPNサーバーまでの接続距離が遠い

VPNに接続する端末とVPNサーバーまでの接続距離が遠い場合も、通信速度が遅くなる可能性があります。接続距離が遠いと、その分データを転送するサーバーなどの経由数も多くなり、結果として通信速度が遅くなるという要因も考えられます。

利用するインターネット回線・ISP側の速度制限

インターネットを用いたVPNは、既存の公衆回線を利用するため、回線が混雑していると通信速度が遅くなります。また通信速度は、公衆回線自体の速度に依存するので、当然低速な回線ではVPNの通信速度も遅くなります。

さらに、ISP(インターネットサービスプロバイダ)側で通信制限をかけているケースもあります。いくら使用しているVPNサーバーが高性能であっても、ISPの通信制限次第では、十分な速度が出ない場合があります。

インターネットVPNを利用していて利用者ごとにVPNの通信速度が大きく異なる場合は、インターネット回線やISPの通信制限を疑ってみるとよいでしょう。

MTUを調整していない

少し技術的な話になりますが、MTUの未調整がVPNの通信速度が遅い・繋がらない原因になっていることも考えられます。MTUとはMaximum Transmission Unitの略称で、1回で送れるデータの最大容量のことを表します。

MTUは論理的な設定値であり、VPNのMTUとPCやルーターなどのデバイス側のMTUがあっていない場合、データの分割が発生して通信速度が低下してしまう可能性があるのです。

MTUの未調整もVPN利用時のよくあるトラブルの一つで、回線が繋がらない原因となっていることもあります。しっかりと確認しておくようにしましょう。

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