2021.5.6
脱VPNの鍵はゼロトラスト!VPNが抱える課題とその解決方法とは?
新型コロナウイルスの影響もあり、テレワーク環境を整えるためにVPNを導入した企業も多いことでしょう。しかし、実際に運用するなかでVPNに関するさまざまな課題も挙げられるようになり、脱VPNを掲げる企業も出てきています。
脱VPNのための対策方法としてはどのようなものが考えられるのでしょうか。
今回は、現在のVPNが抱える課題と併せて、脱VPNのための対策方法や脱VPNを実現した企業の事例を紹介します。
コロナ禍で明らかになったVPN利用の課題
コロナ禍で露呈したVPNにおける最たる課題として、社外からのアクセスの受け口となるVPNサーバーのキャパシティの問題が挙げられます。
VPNサーバーに一度にアクセス出来る台数には制限があります。そのため、新型コロナウイルスの蔓延によって全社員がリモートアクセスしたところ、VPNサーバーが処理できるキャパシティを超えてしまい、「アクセスできない」「遅い」など業務に支障をきたす問題が発生することになりました。
対策として、VPNサーバーの増築や接続許容量を拡大するといったVPN環境の再構築が考えられますが、それには莫大なコストと手間がかかることから、VPNを使用せずにリモートアクセスを可能にする方法を模索する動き、つまり「脱VPN」が盛んになってきていると言えます。