2021.11.30

BIMをリモートで使えるツールで建設業のテレワークを推進 BIMの教育サービスも来年2月開始 


建設業においてデジタル化が進んでいます。DX(デジタルトランスフォーメーション)化の流れが広がり、現場でのデジタルの活用も本格化の兆しを見せ始めました。 

また、COVID-19の感染拡大の影響を受け、建設業界でも少しずつテレワークが進んでいますが、まだまだ導入できずにいる企業が多くみられます。 

建設業界のDXを推進するうえで、キーとなる技術、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を取り巻く状況、BIMのテレワーク化、BIM人材の教育と最新サービスについて迫ってみたいと思います。 

BIMの活用で進む建設イノベーション 

建設の現場でBIMが徐々に普及し始めています。施工分野(ゼネコン)での導入は71%、設計分野(建築士事務所)では34%が導入と施工分野と比べるとまだ普及率は少ないものの着実に導入が進んでいます。(出典:2017年12月~2018年2月調査、国土交通省「建築分野でのBIM活用促進」(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/sankankyougikai2019/infrastructure/dai3/siryou4.pdf)より) 

BIMは、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに設計・施工関連の様々な属性データを付加できる技術です。 

従来のCGパースなどの3次元モデルとは異なり、意匠上の表現に加えて、構造や設備の情報のほか、コストや仕上げなどの建物の設計・施工に付随する情報をすべて1つのデータベースで管理できるものです。 

3次元データを基に設計者、施工者、施工主の間でそれぞれがコミュニケーションできるため、従来のワークフローに劇的な効率化をもたらすことができます。実際の建物を施工する前から3次元モデル上で、様々なシミュレーションが可能となります。意匠、構造、設備の仕様を検討しながら、コスト、環境性能などの設計データを検証できます。 

BIMによって、建物のライフサイクル全体のデータが蓄積され、その情報が活用されるため、建設業における業務の効率化や様々なイノベーションを生み出すきっかけとなります。 

テレワーク環境化でもBIMが可能に 

建設業でのテレワークを導入率は全体の13%、14業種中10位でした。他業種と比較するとまだまだ、テレワーク導入が進まない実態があります。( 出典: 2020年11月三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「テレワークの労務管理等に関する実態調査」(https://www.mhlw.go.jp/content/11911500/000694957.pdf)より) 

テレワーク導入を妨げている要素のひとつとして、設計業務で使用されるソフトウェアや図面データがシステム環境やセキュリティの観点からリモート環境では使用しにくいという課題が挙げられます。 

例えば、BIMをテレワークで使用するためには、ハイスペックなPCや高額なライセンスが必要となります。BIMを使用する社員全員にハイスペックPCを準備してライセンスをインストールするのは、コストや管理面でみても現実的ではないでしょう。 

リモートデスクトップツールのSplashtopを使うと、BIMの入った一台のPCを遠隔から共有できるようになりになります。Splashtopは、SSL/AES256ビット暗号化通信や二段階認証などセキュアな環境でかつ、毎秒30フレームの高速な画像転送方式により、遅延なくBIMを操作することを可能にします。リモート環境で、BIMを操作する手元側デバイスはiPad /iPhone/Androidタブレット/Androidスマホ/Windows / Mac OS / Linuxに対応。リモート先PCは、Windows / Mac OS / Linuxに対応しています。BIMと連動するSplashtopはドコモ・システムズ株式会社を通じて販売されています。 

BIM教育の重要性 

建設業界で、BIMの導入が進んでいても、まだまだBIMを使える人材の数が少ない実情があります。いかにして企業内でBIM教育を進めるべきか、その重要性は高まっています。またBIMの教育を受けた学生をリクルーティングして、未来のBIM人材を獲得することも、建設業における生命線とも言えるのです。 

海外の教育機関ではBIMの研究は進んでおり、産学連携でBIMを発展させる環境が整備されています。さらにBIMの取り組みに積極的な企業には学生が集まり活躍するいうBIMが発展する好循環が生まれています。 

いっぽう海外と比較し、日本ではBIMが学べる大学や教育機関自体がまだまだ少ないという現実があります。90年代、2D・3DCADが建築教育の現場に急速に普及し、大学の建築学科で導入されました。2000年代に入ると、BIMの概念に基づき開発された3DCADが相次いでリリースされ、現在ではやっとBIMを研究テーマとして扱う大学も出始めました。アカデミックな場でのBIMの議論も進みつつあります。ゆっくりではありますが、教育機関でBIMが普及しはじめたところです。 

BIM教育のサービス開始 

こうしたBIM教育のニーズの高まりを受けて、新たなBIM教育のサービス「BIM ONE」が来年初頭(2022年2月頃予定)に開始されます。 

BIM ONEは株式会社キャパ(本社東京都千代田区)が提供するもので、BIMの操作やファミリの作成が学べます。BIMによる設計手法が学べる教育コンテンツです。 

「BIM ONE」はSplashtopと連動することで、在宅でのPCによる使用や移動中のタブレットでの使用などリモート環境でも学習可能となります。また複数人で効率よく学ぶこともでき、時間差で授業を行う教育機関や職場のトレーニング利用等にも最適です。 

「モダン建築の京都」、「建設DX展」でBIM ONE×Splashtopを初公開中 

京都市京セラ美術館の開館1周年記念展「モダン建築の京都」が9月25日にスタートし12月26日まで開催されています。同展は京都に現存する明治、大正、昭和の「モダン建築」を厳選。明治元年から1970年代初頭までに竣工した100の建築の中からさらに36のプロジェクトを選び、7つのセクションに分け貴重な資料とともに紹介しています。 

この美術展の会場で「BIM ONE」と「Splashtop」の連動サービスについて動画展示により初公開中です。「BIM ONE」(2022年2月発売)のサービスが先行して体感できる展示となっています。 

併せて、「建設DX展」東京展(2021年12月6日~8日)でも「B会場ブース11-12」で展示されます。 

展示概要 

「京都市京セラ美術館開館1周年記念展 モダン建築の京都」 
URL:https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20210925-1226 
開催場所:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ 京都市左京区岡崎円勝寺町124 
開催日程:2021年9月25日(土) – 12月26日(日) 
営業時間:10:00 – 18:00 (最終入場:17:30) 
休館日:月曜日 
観覧料:一般1,900円、大学専門学生1,400円 高校生900円 小中学生400円 

「建設DX」東京展 
会場:東京ビックサイト 西展示棟 
会期:2021年12月6日(月)~8日(水)10:00 – 18:00 (最終日のみ:17:00終了) 

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