テレワークで利用するリモートデスクトップのセキュリティ対策・基礎知識・利用上の注意点
テレワークの実施のために、リモートアクセスの環境構築を迫られている企業が増えています。
リモートアクセス環境を構築する手段として、リモートデスクトップがありますが、導入にあたってはセキュリティ面に十分配慮する必要があります。
今回は、セキュリティ面に配慮したリモートデスクトップ環境を構築するために覚えておきたい基礎知識や注意点、対策方法を解説します。
リモートデスクトップの基礎知識
はじめに、リモートデスクトップの仕組みを解説します。
リモートデスクトップの仕組み・製品
リモートデスクトップ(RDP)は、遠隔地から特定のPCにリモートアクセスし、操作する技術です。持ち出し用端末や自宅のPCを使って遠隔で社内PCに接続し、操作します。
リモートデスクトップには、Windowsの標準機能として搭載されている「Microsoft リモート デスクトップ」やGoogle Chromeを活用したリモートデスクトップ「Chrome リモート デスクトップ」など無料で利用できるリモートデスクトップサービスも登場しています。
こうした無料のリモートデスクトップ以外に、高いセキュリティや高速の接続を実現した有料のリモートデスクトップのサービスもいくつか存在します。
“Splashtop”はSSL/AES256ビット暗号化通信、2段階認証やデバイス認証機能を採用し高セキュリティ環境を実現したリモートデスクトップサービスです。
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VPNやVDIとの違いは?
リモートデスクトップと同じように、リモートアクセスの環境構築で検討される手段として、VPNやVDIがあります。
VPNはVirtual Private Networkの略称で、仮想の専用線を使って特定の人だけが通信できるようにする技術です。通信は暗号化できるため、安全な通信が可能なことから主に社外から社内への通信経路を確保するために使われます。機密情報などの盗聴を防止する目的で導入されることが多いです。
VDIはVirtual Desktop Infrastructureの略称で、仮想デスクトップ基盤を意味する技術です。使い方はリモートデスクトップに似ていますが、接続先が物理的なPCではなく、VDIサーバー上に作られた仮想的なデスクトップになります。VDI基盤から一元的に状態を管理できるため、運用・管理を効率的に行いたい場合に向いている手段です。
どちらにも共通して言えることは、リモートデスクトップに比べ導入コストや工数がかかることです。より手軽にリモートアクセス環境を構築する手段として、リモートデスクトップが選ばれることが多いです。