StoryNews / STORY / 【秋山勝 ベーシック】元パチプロ社長が辿り着いた答え。ビジネスの探求者が目指すはWebマーケティングの大衆化 
2021.12.22

【秋山勝 ベーシック】元パチプロ社長が辿り着いた答え。ビジネスの探求者が目指すはWebマーケティングの大衆化 

STORY INTERVIEW
秋山勝  ベーシック 

株式会社ベーシック 代表取締役 秋山勝 

2004年に設立された株式会社ベーシックは長らく、引っ越しや留学、フランチャイズ、家庭教師といったインダストリーごとの比較メディアを展開していました。 

体系化されていないマーケティングを企業の課題と感じ、BtoB事業に特化。2015年から企業のBtoBマーケティング業務を効率化させつつサポートしていく「ferret One(フェレットワン)」を開発。ツールとノウハウがセットになったマーケティングツールは、コロナ禍によるデジタルシフトが追い風となり急成長しています。 

ベーシックを立ち上げた秋山勝代表取締役社長のキャリアは、非常に興味深いもの。高校卒業後は「好きなことで生計を立てたい」という思いから、パチプロ生活をスタートさせました。 

常に持っていた「Why精神」 

勝負の構造と人間理解 

商売の街、葛飾で生まれた秋山社長が高校卒業後に飛び込んだのは、パチプロの世界でした。もちろん最初は勝てません。そこで思ったのが「なぜ負けるのか」。勝ち負けの構造について考えるようになります。 

「昔から物事に対して『Why?』という精神があった。普通にやっても生計が立てられないと分かり、店側が考えている思惑などを構造化させ、戦略を立てて臨んでいた。 」(秋山社長) 

秋山社長がたどり着いたのは「人間の感情が邪魔になる」ということ。負けた時いかに冷静でいられるか。欲にまみれた世界だからこそ、自己マネジメントが重要であることを知りました。これを秋山社長は「人間理解」と表現。以後、Whyの精神と人間理解という考え方を持ってキャリアを重ねます。 

ビジネスの楽しさ 

人間理解によって「自分はお金で満たされるタイプではない」と気付いた秋山社長は、社会に出ることを決意。最初に入社したのは商社です。 

「いわゆる何でも屋。何をやっても良いという仕事だった。ここでもWhyの精神から、人が何かを買う思考について探求していった。そこで分かったのは、『多くの人はあくまで何かしら痛みを取り除きたいからそれを解決するモノやサービスが欲しいと考えるのであり、自分が売りたいと思うものを押し付けても全く売れない』ということ。逆に、問題解決のために動けば仕事は無くならない。課題と答えを常に探していくビジネスの世界は、本当に楽しいと感じた」(秋山社長) 

その後はマーケティング会社やIT企業で実務を経験。前職で構想していた比較メディア事業実現のためにベーシックを設立しました。 

企業の問題解決集団 

見えない機会損失 

ベーシックが目指すのは「問題解決の集団として、情熱を妨げる世の中のあらゆる問題解決をやり抜き、多種多様な企業が強みに集中できる世界を創造する」ということです。特に昨今のコロナ禍によって、各企業は多くの問題を抱えているでしょう。 

「企業や店舗に顧客がいなくなった。BtoCの視点で見ると、顧客はネット検索から商品やサービスを購入する。BtoBの視点で見ても、担当者が得たい情報はネット上で取得できる。つまり、従来の営業方法は通用しなくなっている」(秋山社長) 

急激なデジタル化によって変化したのは、企業外の意識や行動。企業にとって、目に見えない機会損失が多々あります。 

年次成長率200%のマーケティングツール 

ベーシックが特に注力したのが、企業のマーケティングです。「ferret One」は、煩雑だったマーケティング業務を効率化させます。誰もが簡単にWebページ作成や更新編集ができるCMS機能を搭載。また、リード獲得に必要なペルソナ設計やアクセス解析レポートといったWebマーケティングに必要な機能を全て揃えています。 

当社が長年の事業運用で培ったメソッド、誰もが扱えて多彩な機能を持つツール、サクセスを目指した伴走。この3つをセットにして提供するSaaSがferret One。現在、累計導入企業数は1,000社以上となり、年次成長率200%を達成している」(秋山社長)

  

勝つ企業、負ける企業 

Webサイトは盆栽と似ている 

高度成長からバブル崩壊、インターネットの台頭、スマートフォンの普及、そしてコロナ禍。世の中は刻々と変化しています。その中で「変わらなくても何とかなっている」という企業もあるでしょう。秋山社長はこのことに対し「危機意識の欠如、未来志向の欠如が現れている」と警鐘を鳴らします。 

「Mckinsey Transformational Change Survey」の調査によると、日本企業でデジタル変革に成功したのは僅か16%。マーケティングという分野においてもデジタル化の進み具合は、業界によって大きな差があります。 

「失敗する企業は『やりっぱなし』というケースが多い。これはダイエットでも勉強でもスポーツでも、同じことが言える。重要なのは『やった後の考察と改善』。例えば自社のWebサイト。大規模な改修をして満足するより、少しずつトライアンドエラーで改善を加えていくことで、良くなっていく。Webサイトは盆栽と似ている」(秋山社長) 

「決めたことをやり続ける」のが勝つ企業。そのためには、経営陣のコミットが必要不可欠です。そして秋山社長は「都合良く考えないこと。今は働き手が企業を選ぶ時代。やりがいをしっかりデザインして選ばれる企業になるべき」と提唱しています。      

株式会社ベーシック 秋山勝 

「希望の中で生きる」とは 

ベーシックのビジョンは「Webマーケティングの大衆化」。誰もが等しく、適切なマーケティング活動を展開できれば、もっとビジネスは活発になるでしょう。同社はこの大目標に向かって、現在採用も強化しています。とはいえ、秋山社長の探究心は尽きることがないはず。 

「人からは“希望の中で生きている”と言われる。問題の成就に満足しない。人生を終える瞬間まで、どんな問題に取り組むかを考え続けたい」(秋山社長) 

オールインワン型BtoBマーケティングツール「ferret One」詳細は以下へ。 
https://ferret-one.com/

【秋山 勝プロフィール】 

株式会社ベーシック 代表取締役

1972年生まれ、東京都出身。高校卒業後、企画営業職として商社に入社。1997年にグッドウィルコミュニケーション入社。物流倉庫の立ち上げやEC事業のサービス企画を担当。2001年トランス・コスモスに入社し、Webマーケティング関連の新規事業など数々の事業企画を手がける。2004年、ベーシックを創業。「問題解決の集団として、情熱を妨げる世の中のあらゆる問題解決をやり抜き、多種多様な企業が強みに集中できる世界を創造する」ことを目指し、オールインワン型BtoBマーケティングツール「ferret One」、フォーム作成管理ツール「formrun」、国内最大級のWebマーケティングメディア「ferret」を展開。 

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