【wrtn(リートン)】ChatGPTを超えるか?日本語特化の韓国発AIコンテンツ生成サービスとは
AIコンテンツ生成サービスを提供する韓国のスタートアップ企業Wrtn Technologies, Inc.(ソウル市:イ・セヨン代表取締役社長)は4月20日、日本国内向けにAIコンテンツ生成サービス「wrtn(リートン)」の事前登録受付を開始。日本でのビジネス展開をスタートさせました。
同社は昨年10月、AIコンテンツ生成サービス「wrtn(リートン)」を韓国でリリース。公開からわずか4ヶ月でアクティブユーザー10万人を超え、生成された単語の数は20億件を突破しました。今年1月にラスベガスで行われた世界最大級のテクノロジーイベント「CES2023」ではイノベーション賞を受賞。今、韓国においては国民的GPT応用サービスとなっています。
現在、AIコンテンツ生成サービスで社会に大きなインパクトを与えているのはアメリカのChatGPTですが、グローバルに展開しているため特定の言語データが蓄積されにくいという一面もあります。一方、wrtnは韓国語に次いで日本語マーケットに展開。創業者の1人であり、技術総括を務めるハン・スンウ氏は「どこよりも早く非英語圏でAIコンテンツ生成サービスを提供したいと考えていた。wrtnは日本の文化やサービスにも適している」と期待を口にしました。
商品説明やデザインがワンクリックで
日本進出にあたり、日本語対応となったwrtnは50種類以上のAIテキスト生成ツールで構成されています。商品名と簡単な紹介を入力してクリックすれば、一瞬で広告文が生成される仕組み。また、シチュエーションなどのパラメータを入力することでTikTokのシナリオアイデアも提案可能。フレーズを入力すれば、数秒でイメージデザインも生成されます。
ソウル大学コンピューター工学修士のキム・キハン氏はwrtnの日本を皮切りとする非英語圏進出について「韓国中高生アンケート調査では85.8%が作文に対して苦手意識を持っている。これは日本でも同じ現象が起きているのではないか。また、英語圏に住む人口は約12億人だが、非英語圏に住む人口は約60億人。インパクトを与えるポテンシャルはあると感じている」と語りました。
wrtnは4月20日から事前登録がスタート。今後はタクシーやファッション、レストラン、宿泊といった業界の日本企業とパートナー連携することでプラットフォーム展開を目指します。現在ではChatGPTでも日本語での利用が可能。しかし非英語圏に特化したwrtnが日本の生活に浸透すれば、あらゆる職種や年齢層がこれまで以上に違和感なくAIコンテンツ生成サービスを活用できるのではないでしょうか。非英語圏の日本でまずは展開されるwrtnがどのようなインパクトを残すのか、注目していきましょう。
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