2023.3.14

【Nordic Oats】コロナを機に市場拡大する北欧オーツ麦。現代の日本人にマッチしたポテンシャル

StoryNews編集部

Nordic Oats

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、「健康志向」の機運が高まっています。中でも栄養価が高く気軽に摂取できる“北欧オーツ麦”は世界各国から注目を集めており、日本市場でも急拡大している健康食です。北欧オーツ麦の促進団体「Nordic Oats(ノルディックオーツ/スウェーデン:ストックホルム)」はこのほど、日本市場の更なる拡大に向けて戦略を強化すると発表。3月8日には都内でプレスカンファレンスを開催しました。

フィンランドとスウェーデンの政府協力体制

Nordic Oatsは、フィンランドとスウェーデンの20社に渡るオーツ関連加盟企業で構成されています。当イベントに参加したフィンランド農林省ヤーナ・フス・カッリオ副大臣は「フィンランドとスウェーデンは緊密な関係にあり、特にオーツ麦関連企業は長い間協力してきた。また、食料品に関しては政府間の協定もある。互いの国が協力することで、より強くなる」と話しました。EUから輸出されるオーツ麦の半分はフィンランドとスウェーデンが占めており、両国の一大産業と言えるでしょう。

なぜ、北欧オーツ麦は栄養価が高いのか

北欧オーツ麦はタンパク質やビタミン、ミネラルを含むだけでなく、可溶性繊維やコレステロールのバランスを保つために役立つ繊維ベータグルカンも含有。EUの健康強調表示により「血中コレステロールを低下させる」と認められています。

Nordic Oatsのヨハン・オーベリ会長は「北欧ならではの自然条件により、最高品質のオーツ麦生産を可能にしている」と説明しました。緯度が高い北欧は夏の日照時間が非常に長く、1日20から24時間にもなります。また、フィンランドとスウェーデンには30万近くの湖が存在しており、純粋な地下水での栽培が可能。「北欧では健康的な食生活を送ることが古くからの伝統で、オーツ麦は常にその伝統の礎となってきた」とヨハン会長は訴えました。

バックボーンはサステナブル農業

このような自然条件により、北欧は50から100haほどの小規模農家が多く存在。冬はマイナス20度にもなるため、農薬の使用量を減らすことができます。生育期間中は除草剤の主成分であるグリホサートの使用が禁止されるなど、高い衛生水準が保たれています。その他「国内農家からの収穫、消費または廃棄の追跡可能」、「作業場への移動は目的、用途に応じて異なる車両を導入」、「最小限の仲介業者」といった特徴が挙げられます。安定したサプライチェーンとサステナブルなシステムによって、安全性を確保しているのが北欧農業のメリットと言えるでしょう。

革新的なオーツ麦製品が市場拡大の鍵に

さて、北欧オーツ麦はどのような形で消費者の元に流通されているのでしょうか。イベント当日は、北欧オーツ麦を使用したメニューの試食会も実施されました。まずは朝食用のシリアル。「ブルーベリー味のグラノーラ」はヨーグルトの酸味にオーツ麦のザクザク食感がアクセントとなり、高い満足度があります。

「キノコとキャロットのオーツ麦リゾットフレッシュハーブ添え」は食べ応えがあり、日本人に受け入れられやすいパンチがあります。メインディッシュとして提供できるクオリティです。軽食として出てきたのは「ベイクド・オーツ」や「オーツ・パワーバー」。オーツ麦の香りと上品な甘さがマッチしており、コーヒーや紅茶との相性も良さそうです。

オーツ麦製品の中で急成長しているのはドリンク。「オーツミルク」は日本の牛乳に似ており、和食にも洋食にも合うまろやかさがありました。

北欧特有の条件を最大限に生かして生産された北欧オーツ麦。健康食としてのエビデンスがしっかりあり、日本人の口に合うポテンシャルを秘めています。革新的な製品開発によって、今まで以上に日本の食卓に浸透していくのではないでしょうか。

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