2021.9.14

ルールや垣根がない。コラボレート重視の新しいソーシャルビジネスコミュニティ「ワクセル」

StoryNews編集部


昨今SDGsの認知拡大などもあり、社会問題の解決を目的としたソーシャルビジネスが注目されています。ソーシャルビジネスを展開する上で重要なのは、コミュニティ。異業種のビジネスパーソンらがコラボレートして取り組むことこそ、課題解決の1歩になります。

さて、2020年から予備活動をスタートしていたソーシャルビジネスコミュニティ「ワクセル」が9月7日、プロジェクト本格始動に向けたメディア発表会をオンラインで実施しました。当日は元ラグビー日本代表の長江有祐氏、医療介護塾塾長の菅原和也氏、eスポーツタレントのGENKIモリタ氏、料理人の山崎史雄氏が自身の掲げるプロジェクトについてプレゼンテーション。ワクセルならではのコラボレートで、大きな1歩を踏み出しています。

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それぞれの立場で見えた課題解決に向けて

長江氏はラグビー日本代表にも選出されたトッププレイヤーです。長きに渡りラグビー界に身を置いていたからこそ「企業スポーツの限界」、「トッププレイヤーのセカンドキャリア」、「女子ラグビーの発展」といった課題が見えたそうです。長江氏は「人を育てる」をコンセプトとしたチーム「ウォリアーズ」を結成。ラグビーを通してSDGs貢献に寄与するため、子どもたちへのラグビー教室やビーチクリーンなど、あらゆる視点で活動しています。

介護業界の課題に取り組むのは菅原氏。医療介護塾を立ち上げた現役介護士です。一般的に年収が低いとされる介護業界において、高所得者を生み出す働き方モデルを構築中。TikTokで自身の活動を発信するなど、現代のプロモーションを展開しています。特に注目すべきは杖を使ったダンスエクササイズ「STICKTOK」。身体機能と精神機能にアプローチする高齢者向けエクササイズ動画で、コミュニケーションの機会を促す仕組みです。

年々市場規模が拡大しているeスポーツのタレントGENKIモリタ氏は、「世界に通用するプロゲーマーの輩出」を目標に始動。グローバルでeスポーツが盛んであることに着目し、英会話スクール「PHLIGHT」とコラボレーションしました。自身は人気サッカーゲーム「ウイニングイレブン」の国内認定プロ。ウイニングイレブンをプレイしながら英会話を学ぶというカリキュラムを開発。海外挑戦のネックでもある言語の壁に取り組んでいます。

食の課題に注目したのは料理人の山崎氏です。山崎氏は「日本にはグルテン不対症やグルテン摂取による体調不良で困っている人が多くいる」とし「この問題に向き合う店舗や料理人が、先進諸外国と比べて少ない現実がある」と語りました。株式会社Gluten-free Tokyoを設立した山崎氏はグルテンフリーをコンセプトとしたレストラン経営、店舗販売、ECサイト販売、フードコンサルタント、ミールプロデュースを提供していく算段です。

「ワクワクの種を蒔く」。勢力拡大中

ワクセルの大きな特徴として挙げられるのが、彼らのようなコラボレーターの存在です。一般的なソーシャルビジネスコミュニティは、主催者からメンバーへ発信するという一方通行が主流でした。一方、ワクセルはコラボレーター同士が繋がりやすい組織体制。ルールや垣根は存在しません。

ワクセルコラボレーターは660人を超えています(2021年9月現在)。中には経済産業省の衛生試験標準化提言プロジェクトで委員を務めた株式会社ASTREX取締役会長の菊池秀明氏や、オンラインサロン「MBLABO」を主宰するメンズファッション指南の第一人者として知られるMB氏といった著名人も在籍。あらゆる可能性を秘めたコミュニティと言えるでしょう。

案件化も50件を超えており、着々とビジョンが形になってきています。ワクセル総合プロデューサーの住谷知厚氏は「主催者発信ではなく、コラボレーターと双方向でビジネスを創り上げるワクセルは、新しいコミュニティとして注目されてきている。SDGs、エシカル、地方創生、医療福祉、eスポーツ、途上国支援など多岐に渡るプロジェクトで、世の中にワクワクの種を蒔いていけたら」と語りました。

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