2021.9.30
IDaaSとは? IDaaSを用いてできることから利用するメリットを解説
企業がクラウドサービスを業務に利用する機会が増えるにつれて、ユーザーのID管理が煩雑化してきています。
それを解消するためのID管理基盤も以前より登場してきており、IDaaSはクラウドサービスとしてID管理を実現するものです。
今回は、IDaaSでできることから必要とされる背景、利用するメリット、パスワードマネージャーとの違いについて解説します。
IDaaSとは?
IDaaSは“IDentity as a Service”の略称です。
ID認証やシングルサインオン(SSO)、アクセス制御などのID管理を提供するクラウドサービスで、SaaSやPaaS、IaaSなどの種類があるXaaSの一種となります。(※XaaSはクラウドで提供されるサービスの総称)
社員がクラウドサービスを利用する場合、サービスごとにユーザーIDやパスワードの管理が必要です。しかし、社員各々でのID管理は、利便性の低下だけでなく、セキュリティの観点からも好ましくありません。
なぜなら、ID管理が煩雑になるとパスワードの使い回しや、簡単なパスワードを利用するなどの例が多く見られるようになり、セキュリティ強度が落ちてしまうからです。
加えて、働き方も変化してきており、自宅から業務を行なうなど社内ネットワークだけでのID管理が難しくなってきています。
このようなクラウドサービスの利用増加や働き方の多様化にともない、IDaaSが必要とされてきているのです。IDaaSは、企業システムのクラウド化において重要な役割を担う存在といえるでしょう。