2022.2.15
エッジコンピューティングとは? 概要とIoTやクラウドとの関係を徹底解説
エッジコンピューティングは、5GやIoTの普及に欠かせない技術であり、今後その重要性がさらに高まると予想されています。
エッジコンピューティングの概要から、注目される背景、IoTやクラウドコンピューティングとの関係などについて解説します。
エッジコンピューティングとは
「エッジ」とは「端」や「縁」を意味し、ITで用いられる際にはコンピューターネットワークの端の部分である「デバイス」や「その近くにあるサーバー」などを示します。
つまり、エッジコンピューティングとは、「デバイス自体、またはデバイスの近くに分散配置されたサーバーでデータの処理や分析を行なうこと」です。
近年企業での利用が増えているクラウドコンピューティングは、エッジからの情報を遠隔にあるサーバーに集約し処理を行なう技術であるのに対し、エッジコンピューティングは、エッジ上でそれぞれ分散して処理を行なうという点で異なります。
ただし、現在注目されているエッジコンピューティングのあり方は、クラウドを全く利用しないのではなく、エッジとクラウドで行なう処理を分け、それぞれのメリットを最大限に活かすというアプローチです。
具体的なエッジコンピューティングのメリットについては、「エッジコンピューティングのメリット」の章で詳しく解説します。
エッジコンピューティングと併せて「MEC(Multi-access Edge Computing)」についても覚えておきましょう。MECはエッジコンピューティングの規格であり、近年注目を集めている技術です。