VPNに接続できない原因は? 対処法をWindows10/Mac/iPhoneそれぞれ解説
近年、テレワークが普及したことで自宅や外出先から社内ネットワークに接続するためにVPNを利用している、という方も多いのではないでしょうか。そんななか、「VPNが接続できない」という声も多く聞かれます。
この記事では、VPN接続ができない場合の原因と対策、またWindows10/Mac/iPhoneそれぞれの対処法について解説します。「接続はできるけど遅い」という場合の解決策についても触れますので、ぜひ参考にしてみてください。
VPNに接続できない原因
VPNに接続できない場合、原因としてはおもに次の5つが考えられます。
原因1. デバイスがネットワークに接続できていない
VPNを利用する際には、PCやスマートフォン・タブレットなどのデバイスがネットワークに接続されている状態でなければなりません。
VPNに接続できない際には、まずデバイスがネットワークに接続されているかを確認しましょう。特にWi-Fiを利用している場合は、ネット接続が切断されている状態でも気付きにくいため注意が必要です。
なお、VPNの種類によって接続すべきネットワークが異なることがあります。インターネットVPNの場合はインターネットへの接続確認、IP-VPNなら独自に契約した回線への接続確認が必要となります。
原因2. VPNルーターの状態に問題がある
VPNルーターはインターネットへの接続やVPN接続のかなめとなる存在です。デバイス側に問題がない場合、次に疑うべきはVPNルーター側の異常です。
例えば、VPNルーターが起動していない、VPNルーターとデバイスが物理的に繋がっていない、などの異常があるとVPN接続ができません。
まずはVPNルーターの物理的な状態確認を行ない、その後システム的な状態確認を行ないましょう。
原因3. IPアドレスやDNSサーバーの自動取得が無効になっている
VPNを利用する場合、原則としてデバイスのIPアドレスやDNSサーバーの情報取得は自動的に行なわれます。自動取得が正常にできていれば特に意識する必要のない部分ですが、ネットワークへの接続設定を手動取得に変更している際には注意が必要です。
IPアドレスとDNSサーバーの項目を確認し、自動取得が有効になっているか確認しましょう。
原因4. セキュリティシステムによって接続が遮断されている
ファイアウォールやアンチウイルスソフトなどのセキュリティシステムは、デフォルトで不要な通信を遮断する設定となっています。
VPNはネットワークの外から内側に接続するものであるため、セキュリティシステム上で明示的な許可設定を行なわなければ通信できないこともあります。
原因5. VPNの認証プロトコルが誤っている
VPNの認証プロトコルにはいくつか種類があり、代表的なものとしてはIPsecやPPTPなどが挙げられます。
接続の際には、VPNルーターとデバイス間で認証プロトコルを合わせる必要があり、異なる認証プロトコルが設定されていると接続できません。
特に、初めてVPN接続を行なう際には接続できない原因となりやすい部分であるため、留意しておくとよいでしょう。