反科学思想になっている意外な場所 渕上桂樹の『渕上ラジオ』(第19回)
パーソナリティ:渕上桂樹 農業コミュニケーター
どうも皆さんこんにちは。
農業コミュニケーターの渕上桂樹です。今日も渕上ラジオをやっていきたいと思います。
反科学思想になっている意外な場所 渕上桂樹の『渕上ラジオ』(第19回)はこちらから聴けます。
飲食店経営者の意外な傾向
私は本業として飲食店、バーを経営しているのですが、つい先日、著名な医療ジャーナリストの方がいらっしゃいました。全国放送のテレビやニュースなどにも呼ばれてコメントされるような方です。
その方が、お連れの方と医療について話をされていて、内容はワクチンに関する情報発信についてでした。私も話を聞きながら、所々質問したりしていたのですが、返ってくるリアクションがやや薄く、少し不思議に感じていました。
しばらく話していると、そのジャーナリストの方が安心したように笑って、「よかった。このマスターは極端な思想の人じゃなかった」と言われたんです。
どういうことですかと聞くと、飲食店経営者には医療やワクチンについて強い思想を持っている人が結構いて、ワクチン反対などの考えが強く、話していると喧嘩になってしまうことがある。だから最初は警戒していた、ということでした。
その話を聞いて私も笑ってしまったのですが、確かに言われてみると、そういうお店もあるかもしれないなと感じました。
反科学思想の発信拠点になることもある意外な場所
私の店は普通のバーですが、たまにイベント会場として使わせてほしい、という相談を受けることがあります。内容はさまざまで、普通の会食やお祝い、誕生日会といったものもありますし、交流会や勉強会といったイベントで使いたいということもあります。
ただ、そうした交流会や勉強会の中には、怪しいものもあります。例えば、マルチ商法の勧誘や、よくわからない健康ビジネス、自然派思想を広めるようなイベントです。最近は減りましたが、開業したばかりの頃は特に多かった印象があります。
相談を受けた時点では判断がつかないことも多いのですが、話を聞いていくと「これはマルチ商法では?」と気づくことがあり、私はそうしたものは割ときっぱり断ってきました。うちの店ではそういう使い方をしてほしくない、とはっきり伝えてきたんです。
もし乗ってしまえば、そうしたイベントが頻繁に行われる店になってしまう可能性もあります。実際、毎週のように怪しい健康法の集まりに使われている飲食店もあります。それはそれで、客が集まりリピーターがつくという戦略もあるのかもしれません。
ただ、一度そうなると、その方向性の店として認識されてしまいます。私はそれはしたくないと思っています。どんな店を作るかは店主の自由ですが、私はそういう選択はしない、というだけです。
医療ジャーナリストの方が言っていたように、飲食店経営者には思想が強めの人が一定数いる、という話は本当なのかもしれません。
反科学的な思想や反医療的な考えの発信拠点として、一見普通に見える飲食店が使われているケースは、実際に結構あるのではないかと思います。
私自身、こうした仕事をするまで気づきませんでしたし、普通に会社員をしていた頃は、なかなか知る機会もありませんでした。実際に関わるようになって、そういうお店があるのだと知りました。
お店のあり方はそれぞれのスタイルですが、そんな現実があることを思い出したので、今日はラジオでお話ししてみました。
今日も渕上ラジオを聴いていただき、ありがとうございます。
次回の渕上ラジオも、ぜひ聴いてください。
それでは、またお会いしましょう。
バイバーイ。
イラストレーション:竹村おひたし